重傷の被害者が知っておきたいこと
意識がない状態が継続している場合や、脳に怪我を負っている場合など、重篤な怪我をした場合は、できるだけ早めに弁護士に相談しましょう。
なぜなら、怪我の治療だけではなく今後必ずしなければいけない加害者側との示談交渉の際に、重傷の場合は被害者自信で交渉すると金額が大きくなることを避けたい加害者側の保険会社は素知らぬ感じで大変不当な金額を提示してきている場合が多くあります。
その金額は自賠責保険基準と呼ばれる、国が法律で定めた最低限の補償を目的とする自賠責の金額に寄せた水準の賠償金額です。しかし重傷の被害者は怪我の辛さそのものも大変なものですが、その後の人生で待ち構える様々な困難の分もしっかり補償をしてもらう必要が特に強いです。それにも関わらず、不当な金額で示談交渉が行われ示談書が締結されてしまう場合もたくさんあります。
自賠責基準とは
国が定める最低限の自賠責保険で定められている水準のことです。
任意保険基準とは
加害者の保険会社が定める社内的な金額の相場です。
裁判（弁護士）基準とは
被害者が本来受け取るべき水準です。裁判をすることで実現できる水準であることから裁判基準と呼ばれます。また裁判は自分でもできますが実際は弁護士に依頼しないと難しいことが多いため裁判基準は弁護士基準と呼ばれることもあります。
被害者はこの裁判基準で賠償金を受け取るべきです。
どれくらい賠償金額が変わるか
具体的な金額は、弁護士事務所が実施する法律相談などで確認しましょう。自賠責保険基準と裁判基準では、むちうちの被害でも数百万円の違いが発生することも多いです。重傷の場合はさらに数千万円賠償金が変わる（上がる、本来の水準に戻る）場合も多くあります。
交通事故賠償の実際
弁護士に依頼すると賠償金が（本来もらえる正当な金額まで）大幅に上がることを知らない被害者も多く、その場合は賠償金が不当に低いままで示談が締結されてしまっているのが賠償の実際です。
重傷の被害者は特に弁護士に依頼する必要性が高いでしょう。しっかり金銭的な賠償は加害者にしてもらう必要があります。日弁連の無料相談や弁護士会が実施している交通事故の相談センターもあります。また交通事故をたくさん扱う弁護士事務所への相談も良いです。重傷の被害者は弁護士であればどこでも良いので弁護士に相談しましょう。